不景気になると葬儀社に就職したいという人が増えるそうです。しかし、うまく就職するコツというのは一般の仕事とそれほど変わりありません。「怖がりでは勤まらないか」「身内の葬式の経験がなくてはだめか」などという質問が寄せられることもあるようですが、特にそのような制約はありません。
ただ、身内を亡くした遺族と接することが仕事になるので、気遣いができる人の方が適性があると言えるでしょう。心が傷ついていたり、不安定になっているときに雑な対応をされると、よけいに傷ついたり落ち込んだりしてしまいます。
かと言って身内を亡くした遺族に寄り添いすぎると、自分の精神状態も不安定になってしまいます。なのである程度事務的に割り切れて、精神的に強いことが必要です。これは、心理学などを学ぶことでコツが掴めることがあります。
人は人だと線を引き、それによって自分がコントロールされないようにしたり、取り乱した人から一歩離れて冷静に対応するなどです。こういったことはやはり必要といえるので、面接の時にアピールするのもいいかもしれません。
しかし心理学で割り切るのはあくまでも自分の気持ちなので、遺族の悲しみを理解できる感受性ももちろん必要です。