葬儀には様々な種類がありますが、亡骸を燃やして個人を葬る火葬は土葬と並んで葬儀に疎い方でもイメージがしやすいのではないでしょうか。しかし、人の体は燃やせばすべてが灰になる訳ではありません。火葬の際は多くの場合、近隣の火葬場にて行うのですが遺体を弔った後には骨が残ります。
この骨は骨壺という壺に入れることになります。火葬場から出てきた遺骨を入れる際はお箸を使って骨を拾い集め、足から順番に頭の骨を最後になるように入れていきます。これは骨壺の中に故人の身体が入っていることへの気配りです。
多くの場合は葬儀社の方が説明をなさって下さると思いますが、葬儀社を介さない葬儀の場合はご注意ください。骨壺は四十九日にお寺や神社に収めて葬ることが一般的です。これを納骨と言います。タイミングは一般的には仏式の四十九日に倣う方が多いようですが、実のところ様々であるようです。火葬後すぐの場合もあれば一周忌、三周忌といった節目の時期に行う場合もあります。納骨後、故人の身体はお墓に入ることになるのですが、そのお墓がまだなかったり、お墓の場所が遠いなどの土地的な理由や、故人との別れる気持ちが整っていないなどの精神的な理由があるようです。